VM RUN 2016(後編その2)

朝、福山を出発して熊本の益城町役場に着いたのが夕方の4時を回っていました。
インターを降りてから役場までの間にブルーシートを屋根に掛けた住居がたくさんありました。
益城町仮役場は公民館の裏にありました。そのプレハブ中に入ると未だに平常ではない忙しさを見て取れました。
義援金受付を案内していただき「茨城から義援金を持ってきました」と伝えると????みたいな感じだったので手短に義援パッチとVIBES MEETINGの説明をさせていただくと何度もお礼を言われて受領書を書いていただきました。
VM会場で協力していただきました皆様、間違えなく手から手に気持ちを届けました。
有り難う御座いました!
職員さんと話していると勝手に胸が熱くなってしまいました。
いつもこっちが元気を貰ってしまいます。

一日も早い復興を願います。

さて、九州自動車道に戻り、さらに南下します。また雨が降ってきたな。迷わず即カッパ。
今日の向かう先は宮崎県高原町。
VM会場でユンボマスターの栢木さんに「帰りにうちに泊まっていってよ」とお誘いを受けておりました。
九州自動車道から宮崎道に入り、道が暗い上に雨足が激しくなりゴーグルが全然見えない。
霧島S.Aで栢木さんに電話。高原インター出口のコンビニで待ち合わせ。
栢木さんの軽自動車の後ろを着いていく。暗い夜道をバンバン飛ばしていく。

栢木さん宅に着くなり「風呂入ろうか」と近くの温泉まで送ってもらいました。
地元の男達で賑わう温泉、緊張から解放され疲れが溶けていきます。

長崎からタッキーさんも仕事を終ってから来てくれました。
そういえば去年もこのメンツでアディクションズの庭でBBQキャンプしたのです。
ニコニコいつも楽しそうなタッキーさん。
雲仙ハムもたくさん頂きました。
ありがとうございます。

昨晩は暗くて全く見えませんでしたが凄いロケーションです。霧島が目の前です。

霧島の麓にある狭野神社を案内していただきました。

約1Kmの杉並木の参道がビンビンくるそうです。

神武天皇を祀っているということでこの御紋があります。神話が今も息づいてます。

次の神社に移動中、なぜか池にチョウザメ!

最後に霧島東神社にも案内してもらって栢木さんとは駐車場でお別れしました。
お世話になりました。有り難う御座いました!
霧島東神社は、高千穂峰への中腹、標高500メートルの高台に鎮座。
高千穂峰山頂に立つ天の逆鉾は霧島東神社のご神宝。
いつか登ってみたいです。

霧島東神社から望む、龍が住む『御池(みいけ)』
晴れた日には、霧島東神社からこの御池がよく見え、その美しい姿は、何か神がかったものを感じずにはいられないそうです。

御池に来てみました。
御池は、約4.600年前におこった噴火の火口に、地下水が溜まって出来た、直径約1km周囲3.9kmのほぼ円形の火口湖。神武天皇が幼少の頃、皇子港の水辺で遊んだという伝説も残っています。

鹿児島市内に向け走っていると、また雨。カッパ休憩。
酒屋さんの「白波」の看板を見ると鹿児島に来たな〜って気分が高まります。

「マルチョンラーメン」ってすごいな、さすが鹿児島。

たまたま鹿児島に滞在してた須賀さんと連絡が取れて「走って!温泉入って!飲もう!」ということになり合流。

須賀さんと走るのは沖縄移住で東京から鹿児島まで走る初日のキャンプツーリング以来だ。久し振りに聞くCBの咆哮。調子は良さそうだ。
指宿たまて温泉は今回も最高でした。

指宿から市内に帰る途中で雨に降られカッパを着るタイミングが遅れずぶ濡れ。
エージさんのお友達の「ホットラボラトリー」さんに避難。
オーナーの長崎さんに切れた配線の修理を依頼すると明日までに直してくれるということに。
バイクを置いてエージさんのクルマで天文館へ。

「うまい地鶏の店にいきましょう」と『とり嘉』さんに案内していただきました。

豪快な地鶏もも焼、肉はしっかりしていて鶏の味が濃い!

少し残った鶏はご飯と炒め直して、最後はお持ち帰りにしていただきました。ごちそうさまでした!

続いて「居雑屋 Kou」さんで遅くまでおいしい料理とお酒を堪能させていただきました。
3階が泊まれる部屋があるということで須賀さんは部屋の方に行き、僕はまだ飲み足らなかったので街をぶらつくことに。

一軒目のBarで隣に座っていたマグロ漁船のおじさんと意気投合して二軒目に行ったところまでは覚えているのですが、、、。

翌朝ホットラボラトリーさんに戻ると配線は直っていました。しかも無償で。長崎さん有り難う御座いました!
エージさんも本当に最初から色々面倒を見ていただいて有り難う御座いました!そしてご馳走様でした!
Kouさん夜帰れずご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした!
須賀さんはここでお別れ。有り難う御座いました。また沖縄で!
そして今回のVMで知り合ったタクローさんと再会。
クールスのチャリティーコンサートに一緒に行くことになりました。

野外コンサートですね。気持ちいい。
まわりに旧車の単車やクルマが展示駐車されていて独特の空気感。

たぶんフルタイムでCOOLSのライブ観たのは初めてと思います。
フランクさんには夜飲みましょう、と電話だけしてタクローさんと天文館へ行きました。
昨晩飲み過ぎたせいか飲んでも全然あがりません。シフトアップしないのです。
申し訳ありませんが1時間ほどでお開きにしていただきました。
タクローさん、すいません。そしてご馳走様でした!バイクの先導も有り難う御座いました!
ホテルで寝ているとフランクさんから「今打ち上げ終わったよ〜」と電話。
すいませんフランクさん。。

旅の最終日がやってきた。
今回は2週間が長く感じた。
何かいつもとは違う妙な感じ。
何が違うんだろう。
雨かな、こんなに降られたことは今までなかった。
それだけじゃない。体調の悪さ?
それもあるな。VM以外キャンプしてないし。
やっぱりそれは大きいな。
こんなに人に会ったこともなかった。
新しい出会いもあり、それはとても貴重だし素晴らしいこと。
皆、親切でありがたかったし嬉しかった。
そして楽しかった。

では何が足らなかったのだろう。
自由な時間かもしれない。
2週間も旅してるんだからそれ自体、自由なのかもしれない。
けど、ちょっと違う。
独りキャンプで酒を呑みながら「明日はなにしようかな」と考えたり
朝、荷物をパッキングしながら「今日はどこまで行こうかな」とボンヤリ思ったり
その日の予定を変更してぜんぜん違うところに行ったり。
そういう自由。何にも縛られない。
旅でしか味わえないその時その時の瞬間。
そんなのが無かった。

今日は夕方までに鹿児島新港にいかなくてはならない。
でも、それまではいつものように自由に気の向くまま走ってみます。

バイクを停めて小川に沿って森林浴散歩したり

走り去るのがもったいない日本の原風景を眺めたり

きれいに刈られた知覧茶の匂いを嗅いだりして

大好きな南九州を味わいました。

そして旅の最後はいつもここ

知覧特攻平和会館

富屋旅館にもご挨拶

女将さんは留守で若女将とお話してヘルシーで美味しいカレーを頂きました。

富屋旅館の目の前の薩摩揚げ屋さん。

ここの揚げたては最高に美味しい。フェリーで食べるように買っておこう。
あと広島のお義父さんにもクール便で送ろう。

こっちは富屋旅館のお隣の酒屋さん。普通に手に入らない焼酎がいっぱいあります。

ここもフェリー飲み用に桜島のミニボトルを2本買いました。

あとは指宿スカイラインで市内に戻ります。

沖縄行きのマルエーフェリーに間に合いました。また本土とは1年間のお別れ。

いつもこの時期のこの時間だから夕陽はいつもこんな感じ。
この夕陽が沈んだら今回の旅が終わる気がする。

桜島もいつもの桜島。
旅はいつも違う。
いい旅もあれば、そうでない旅もある。
でもこの桜島を見ると今回も良かったなと思えてしまう。

明日の夕方には沖縄の本部港。それまでは船旅を楽しみます。

さあさあ、知覧で買ってきた晩酌セットで楽しもうかな、と思ったら「また奇遇ですね」と声を掛けてくる人が。

このブログを読んでいる人はあまりいないと思いますが、去年の行きのフェリーで知り合ったシンヤさん(仮名)でした。
奇遇どこじゃないでしょう、この確率は。確実に縁があるな、この人。今回1億くれる話しはなくなっていました(笑)桜島2本飲まれるし。

そういえば昨日タクローさんの後ろを走っているときに突然現れた月のデカさにはびっくりしました。

この海の色を見ると心が落ち着いてきます。もうすぐ帰れる。

自宅到着。VM RUN 2016は無事に終了しました。

旅の記憶と

新しい絆
いつまでも余韻には浸ってはいられません。
翌日からVM RUNの2週間で溜まりに溜まった仕事をやらなければなりません。
それから18日間仕事場に引きこもりました。
溜まっていた仕事が終わり、代りにストレスと疲れが溜まりました。

VM RUNで忘れてたものを取り返しにいきます。

スマホのバッテリーも無くなり、久高島の自然に身を委ねる。
やっぱりこれだ!
VM RUN 2016(完)
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