パッチへの道(tingama様)その一

奄美大島から手書きの原稿が届きました。いつものようにパッチ完成まで順を追って実況いたします。まずは手書き原稿をトレースしてデータを作ります.....

スキャンした原稿を下絵にします。電話での打ち合わせで上の帯をややアーチ状に変更したいという事です。

まずは文字からトレースに入ります。

基本のアウトラインが出来ました。

パスをオフセットして文字のふちを付けます。

次にアーチの帯を作ります。

色を付け上帯はできました。

今日は中央のトレース、デザインです..

このへんのフレアを

きもちアレンジしました。

こっちも。


標識も手書きの為、左右対称ではありません。でも完全にシンメトリーにしてしまうと手書きならではの味が失われてしまうのでほどほどに修正しました。

中央部の完成です。

ボトムロッカーも手書きの味を残してデータ化、センターパッチも大きくしました。

刺繍データができましたので今日から刺繍本番です。黒ベース生地に黒糸刺繍。鷲のベースが黒なので黒糸で潰します。通常は抜きになる部分が黒ベース生地なので必要ないんですけどベース生地の黒と鷲のベースの黒が若干違いがでて、しかも一段高くなるので鷲が少し立体感がでます。やはりひと手間かけることによって見た目には分からない違いがでるのだと思います。

鷲の白刺繍を黒ベースの上に重ねて行きます。

この部分は縫い方を変えて鳥の羽のような感じになるようにします。

58も縫いっぱなしではなく1mmの縁取りを入れます。この辺りもやるのとやらないのでは少し違います。言われなければ気付かないと思いますが文字がカッチリ締まるのです。

センターパッチ完成です。ベース生地の黒と鷲のベースの黒の違いがお分かり頂けますでしょうか。実際に手で触ると鷲が少し浮き出ています。

帯部分も完成。

ここもよく分かりませんが白文字に1mmの縁取りが入っています。

こちらも手書きがそのまま刺繍に再現されました。

出来ました!まずは1着ベストに縫い付けてみました。

残りのベストの縫い付けはこれからですが、枚数が多いので早ければ今週末には完成させたいと思います。
スポンサーサイト