パッチへの道(Regulus様)

MCパッチの製作工程を連載するアディクションズブログ「パッチへの道」が復活しました。
もう10年以上も放置しておりました。
最近、調べ事がありアディクションズブログ「SAISEI-BIYORI」を見返しておりましたら、懐かしさもあり仕事を楽しんでいた記憶が蘇ってきました。仕事に対する気持ちは今も変わっていませんが、改めて初心に戻ってバイカー、ライダーに喜んでもらえるような仕事を、つまり仕事の効率ではなくデザイン性を優先し絵の持つ意味を考え刺繍の完成度を追求していきたいと思います。という事で今後もどうぞ宜しくお願い致します。
Regulus様よりデザインを送っていただきました。
3ピースのMCパッチではなく1枚物の看板パッチです。

パッチにするには外周を繋げて縁取りを入れます。まだこの時は見積もり段階だったので画像を貼り付けた状態でベストと合成したものをお客様に確認していただき、この後正式オーダーとなりましたので画像をトレースしてイラストレーターデータを作っていきます。

イラストレーターデータ完成。紫の部分を白くしたいとご希望されましたので両方のデータを並べて確認していただきました。最終的にやはり白でお願いしますという事でこれより刺繍データの作成に入っていきます。

刺繍ソフトにイラストレータデータ画像を下絵にして刺繍用のデータを作っていきます。

刺繍データ完成。下絵を消します。
絵の背景が白いのは黒いベース生地の上に刺繍するからです。
それでは試縫いしていきましょう。

試縫いとデータ調整を繰り返してようやく1枚目の刺繍が完了。

問題ないのですがイマイチ存在感が薄いです。
ライオンの黒部分です。ベース生地の黒をそのまま利用していますが、やはり糸を入れたほうがいいですね。
たぶん言われないと気付かないと思うのですが印象は多少変わると思います。

このデータに

ライオンの毛とバイクパーツのバックに糸を入れてみました。
毛並みはボリュームがある縫い方でパーツは特徴の無い無機質な感じで差を出しました。

データを合体。将来的に紫外線など経年変化で糸かベース生地のどちらがが退色した時にこの違いが明らかになると思います。

下地縫い完了。3万針、これだけで1時間以上かかりました。

やはり明らかに変わりましたね。

下地縫いの有無の比較。心なしか下地縫い有る方が強そうです。

縁をヒートカットしてパッチ完成です。

パッチの裏に、サイン、花押、日付、落款を入れさせていただきました。

ありがとうございます。

そして今回から新規で看板、MCパッチをご注文いただき、アディクションズブログに掲載させていただける方に1組あたり10枚のステッカーをプレゼント致します。Regulus様のご注文数は4組なので40枚のステッカーをプレゼントする予定でしたが発注ミスで30枚になってしまいました。申し訳ありません。次回追加がありましたら10枚差し上げます。
※本来は初回ご注文限定のサービスになります。ステッカーのサイズ、デザインはご指定できません。(こちらのお任せになります)

本日発送致します。
この度はアディクションズを選んでいただいて有り難う御座いました。
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