ネパール旅 カトマンズ編

ポカラから首都カトマンズに移動しました。カトマンズでも1週間滞在しました。毎朝お気に入りのカフェに行くと、よく知らない人に話しかけられたり、町を散歩したり、休憩して人間ウォッチングしたりのんびりと過ごしていましたが、ここカトマンズでも毎日のように中心街の刺繍店に通いました。
店内の壁にはサンプルの刺繍が一面に展示されており、ウエスタンの観光客が多いせいかジミヘンやジムモリソンなどのロックスターの顔の刺繍もあり素晴らしいものでした。店内の真ん中には古い、足踏みの横振り刺繍ミシンが1台か2台あったと記憶してます。刺繍ミシンを踏んでいる職人の技を見ているのは面白くて飽きることはありませんでした。職人さんは集中が切れるとタバコを吸いに外に出てしまいます。僕は早く続きが見たいのでずっと待ってたりして気が付くと夜、なんてこともありました。そして自分の中で「帰ったら刺繍をやりたい!」と思うようになっていました。
このネパール旅で見つけた偶然の出会い?それとも刺繍と出会うためにネパールまで来る運命だったのかは分かりませんが、ともかくここでの刺繍との出会いは本物だったと今でも思います。なぜなら今でも刺繍が大好きで楽しいからです。

観光らしい観光はここくらいでしょうか。
ボダナートはネパール最大のチベット仏教のストゥーパ(仏塔)で世界のチベット仏教の中心地であり、中心にはブッダのお骨(仏舎利)が埋められている。建物にブッダアイが描かれています。


この写真は巨大仏塔ボダナートに向かって歩いている所。
片道2時間くらい歩いたような記憶が。インドでもタイでも旅中の移動は基本「徒歩」。時間はいくらでもあるし、お金もかからないし普通に何時間も歩いた。日本に帰国した時は見事にスッカラカンだったので羽田から世田谷の自宅までバックパック背負って歩いて帰ろうとしたが蒲田あたりで面倒くさくなり友達に電話してしまった。
旅は不思議だ。現実なんだけどフワっとした夢の中にいるような非現実感がある。もう一人の自分が旅しているのを本当の自分が見ているような不思議な感じがする。そして普段見せない大胆な行動をとったりする本当の自分をもう一人の自分が見ていたりする。いろんな自分を知るのも旅の不思議だ。
とにかくこの道は日本の原風景のようで懐かしい気持ちになって歩いていた。途中で駄菓子屋みたいなお店があったので店のおばちゃんからサイダーを買って日陰のベンチに座って休憩した。