RIDE ON THE DRAGON TOUR 2012 #9

風の音で目が覚めたくらいこの日は早朝から風が強かった。朝7時、湯殿山参籠所の神殿で祈祷していただいたあと外にでると祭礼の準備が始まっている。聞くと、この日は湯殿山ー山万霊供養祭らしく参拝者や山伏達が集まってきた。せっかくなので参加したかったがこの日は色々とやる事があるのであきらめて湯殿山本宮まで徒歩で登ることにした。徒歩ルートは月山から吹き下ろす風が厳しかった。
本宮入り口の祓所で参拝前に裸足になりお祓いを受けなければいけない。人形(ひとがた)に息を吹きかけそれを水に流していよいよ参拝。ここから先は「語るなかれ、聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の霊場である。感想はとにかく衝撃的だった。しばらくその前から動けなかった。神主のおっしゃった事にも納得した。興味がある人は是非行って自分の目で見て感じて頂きたいのですが行く前にネットでそれの情報や特に写真は見ない方がいいと思います。
俳人・芭蕉もこの地を訪れて、「語られぬ湯殿にぬらす袂(たもと)かな」と詠んでおります。
<句意>: 湯殿山の神秘は、他人に語ることができないが、(それだけに感動も並々ではなく)感涙のあまり袂をぬらしてしまうほどである。

湯殿山参籠所で白無地のワッペンに朱印を押してもらったあと出発。次に訪れたのは湯殿山を離れ大日坊瀧水寺。ここに真如海上人の即身仏がおられます。お寺の歴史や即身仏については湯殿山総本寺大日坊瀧水寺のH.Pをご覧下さい。



拝観料500円を納めて本堂に通され住職?がお寺の歴史や即身仏についてとても丁寧に20分くらい説明していただいた。いよいよ即身仏の部屋に案内され真如海上人の正面に正座しました。ここでも住職の丁寧な説明とお話があり、最後に「願いのかなう即身仏お守り」を勧められた。真如海上人は今何を思っているのだろうか。お守りは丁重に断り代わりにパウチ写真を買った(1,000円)。最後に廊下にある貴重な宝仏を拝見して外に出ました。

羽黒山・湯殿山・月山の出羽三山は、全国有数の修験の山として知られています。その中で羽黒山(標高414m)には、三山の神を合祭した社殿・三神合祭殿が山頂にあります。

随神門をくぐりまずは長い石段を降りて振りかえる。

祓川神橋から見る祓川。

参道には国宝五重塔東北最古の塔(高さ29.9m)

2446段の石段と杉並木が続きます。といっても全長約1.7kmなので古宇利大橋をちょっと短くして斜めにした感じと想像すると気持が楽になりました。

森林浴のなか石段は緩やかになったり急勾配になったり緩急があって楽しい。

今回のツーリングに選んだブーツはKADOYAのBLACK SHIELD。バイク用ブーツなのにとても歩きやすい。3年前に屋久島の太忠岳(1497m)の頂上、天柱岩までこのブーツで登った。ツーリングだけだったらWescoなのだけど羽黒山や月山(閉山のため今回は登れなかった)を登拝予定だったのでKADOYAをチョイスして正解だった。

ちなみに今回のレザーウエア。上からSR JAC(革ジャン)、WSV-V1(革ベスト)廃盤?(アディクションズにまだ在庫あり)、付けてないがVMX GLOVE(MAD MAX風)、履いてないがCHAPS、でBLACK SHIELD(ブーツ)、そして一眼レフ入れの袈裟掛けバッグHFG/SHOULDER BAG-STDと上から下まですべてKADOYA製品!

話しを戻して、赤い小さな鳥居をくぐりようやく山頂に到着!三山の神を合祭した社殿・三神合祭殿が目の前に現れた。

しっかり参拝したあと社務所でここでも白無地のワッペンに朱印を押してもらおうとしたら「そういったものには押せない」と一旦は断られたが湯殿山で押してもらったワッペンを見せると何も言わずに押してくれた。

本当は真ん中に月山ワッペンが付く予定だったのが今回は月山が閉山なのでまた次回。しかし適当に作ったワッペンなのだが朱印の大きさがピッタリなのには驚いた!

さあ今度は来た道を戻ります。下山のほうが早いのですが登る時と違う筋肉を使うせいか膝がプルプルしてきます。石段の中腹あたりで下から一人の女性が登ってきて「バイブズの帰りですか?」と声を掛けてきた。その方もバイブズにブース出店してたと、あー!バイクのイラストを描いている人だ。なんでも山形が地元でこの神社が好きということらしい。少しだけお話して石段を上と下に別れた。なにか不思議な出会いだった。

登山口の鳥居まで戻るがかなり汗をかいていたので近くの休憩所で羽黒そばを食べた。手打ちでうまかった。さてこれにて今回の出羽三山は終了した。来れて本当によかった。

次の目的地は福島。東北道国見S.Aで零バイクに乗る森さんと待ち合わせ。それにしても素晴らしいバイクだ。この夜は森さんのお友達の温泉旅館で温泉に入り美味しい料理とお酒で楽しい宴でした。翌日のツーリングが楽しみです。
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